イメージ下端から上黒を計算 計算機

ホームシアターや会議室にスクリーンを設置する際に最初に考えるべきは、「スクリーンの下端をどこに置くか」です。
映像の下端は、観る人の目線に直接関わるため、快適さを大きく左右します。
下端が低すぎれば、視聴者は見下ろす形になり、ソファや椅子に座った時に画面が近すぎて圧迫感を覚えることがあります。
逆に高すぎれば、見上げる姿勢が続き、首や肩が疲れてしまいます。
そのため、視聴ポジションを基準に「自然に視線が届く高さ」に下端を決めるのが理想です。
一方で、設置環境によっては理想だけでは決められない場合もあります。
例えば、テレビボードや家具がある場合、その上にスクリーンを降ろすことになるため、下端の最低位置は家具の高さで制限されることもあります。
つまり、イメージ下端の位置は 「視聴者の快適な目線」 と 「部屋にある物理的な要素」 の両方を考慮して決める必要があります。
そして、一度下端を決めると、そこから逆算して必要な「上黒の長さ」が自動的に決まってくるのです。
上黒長さを自動で算出できる計算機
こうした検討を簡単にするために、イメージ下端から計算できる「上黒長さ自動計算機」を用意しました。

- スクリーンのイメージ下端の高さ(床からの距離)
- スクリーンケース上端の高さ
- スクリーンケースの縦寸
- スクリーンの対角インチサイズ(16:9専用)
以上の数値を入力するだけで、上黒の長さを一瞬で算出できます。
複雑な計算を手作業で行う必要はなく、入力とクリックだけで結果が表示されるので、設置前のシミュレーションがとてもスムーズになります。
上黒 長さ計算(16:9)
入力は mm。指定範囲外の数値はエラー表示になります。
まとめ
ホームシアター用スクリーンの上黒の長さを考える際、「イメージ下端」から検討する方法と「見上げ角度」から検討する2つのパターンがあります。
今回はイメージ下端からの方法をご紹介しました。
見上げ角度からは下記で「スクリーンの上黒長が分かる便利な計算機、注文前にチェックして最適なスクリーンを」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
今回紹介した計算機を使えば、この逆算を自動で行い、瞬時に数値を確認できます。
快適なホームシアターを作り上げるためにスクリーン選びの判断材料として、ぜひご活用ください。