プロジェクターのエアフィルターメンテとは?清掃や交換方法、フィルターの役割について分かりやすく解説

エアフィルターメンテナンス タイトル

プロジェクターのエアフィルターとは

プロジェクターの定期的なメンテナンスにランプ交換とエアフィルター交換(清掃)があります。
ランプ交換は水銀ランプを使用した光源のプロジェクターで必要なメンテナンスで、レーザー光源では必要ありません。
(レーザー光源は水銀ランプを使用していないため)
(参考記事)プロジェクターの光源比較、レーザーと水銀ランプの違いとは?特長、メリット・デメリットをご紹介

今回はエアフィルターのメンテナンスについて解説します。

エアフィルターとはプロジェクター内部に侵入する塵や埃、汚れを守る役目をしています。
エアコンなどにもフィルターがあり、定期的に清掃しているアレです。

プロジェクターは熱を発生し、非常にデリケートです。
エアフィルターはそのデリケートな機器を守ってくれる非常に重要な役割を担っています
エアフィルターや吸気口に塵や埃が溜まると冷却効果が悪くなり、プロジェクター内部の温度上昇により故障の原因になります。
ランプ交換と同様にエアフィルターも定期的にメンテナンスが必要です。

ちなみに、エアフィルターは光源に関係なく、エアフィルター装着のモデルではメンテナンスが必要です。
レーザー光源もエアフィルター装着モデルはあります。

プロジェクターの構造を堅牢にし、エアフィルターを実装していないプロジェクターもありますので、お手元のプロジェクターでエアフィルターが付いているかどうか、取扱説明書などでご確認ください。

それでは、エアフィルターの役割をご説明しましたので、清掃や交換の方法、そしてフィルターメンテナンスの重要性について紹介しましょう。

エアフィルターのメンテナンスをしよう

ここからはエアフィルターのメンテナンスについて解説します。
清掃は500時間などと記載されています。
例としてOptomaのプロジェクター(UHD65)の取扱説明書を例に見ますと、エアフィルターの使用時間の設定ができて、使用時間に達するとアラートが表示されるにようなります。
その他、インジケーターでお知らせするモデルなどもあります。
いずれにしても清掃や交換のアラートが表示された場合はメンテナンスをするようにしましょう。

メンテナンスをしないとどうなる?

エアフィルターのメンテナンスを怠るとどうなるのでしょうか。
エアフィルターはプロジェクター内部に侵入する塵や埃から守る役目をしています。

天井についている照明って汚れますよね・・・、たまに掃除すると塵や埃が溜まっていることに気づくこともあるでしょう。
プロジェクターも同様です。
天井に吊り下げいると、照明のように塵や埃が溜まります。
それらの侵入を防いでくれるのがエアフィルターです。
大事な役目でしょ!

下の写真を見ると、一目瞭然です。

新しいフィルターと汚れたフィルター

写真の上が比較的新しいエアフィルターで、下がメンテナンスをしていないエアフィルターです。
下のフィルターは汚れと埃で目詰まりを起こしています。

プロジェクターは熱が発生するため、吸排気の効率を考えて作られています。
目詰まりを起こすと、その吸排気の効率が狂うことになり、プロジェクター内部の温度上昇につながり、故障につながります。
ランプの破裂になることも・・・。
(参考記事)プロジェクターのランプトラブル?ランプの割れ、破裂とは?ランプ異常の確認方法やランプ交換時期、トラブル時の対応について解説

写真のエアフィルターでは正常な機能を果たせなくなっており、結果、不具合が生じ、修理となりました。

エアフィルターの定期的な清掃、交換を行うことで、ランプ寿命を延ばすことも出来ますし、大切なメンテナンスであることをご認識ください。

エアフィルターの取り出し方と清掃方法

続いて、エアフィルターの取り外し方、清掃方法や交換方法をご紹介しましょう。

一例としてOptomaプロジェクター(EH320UST)を使用して、エアフィルターの取り外し方、清掃方法、交換方法をご紹介します。
プロジェクターの機種によってエアフィルターが取り付けられている場所や交換方法は異なりますが、概ね実施する項目は同じです。
参考にしてください。
エアフィルターの清掃や交換の目安は各製品により異なりますので、お手元の取扱説明書でご確認ください。

エアフィルターの取り外し方

まずはエアフィルターを取り外さなければ、清掃も交換もできません。
エアフィルターはプロジェクターの筐体(ケース)に取り付けられてます。
ケースから慎重にダストフィルタを取り外します。
EH320USTの場合、プロジェクターの側面にフィルターが2か所あります。

プロジェクターの側面
フィルターのある場所
ここにフィルターがあります。
フィルターの取り外し
下に引き出して取り出し

特にネジなどで固定されている訳ではなく、引き出すだけで取り外すことができます。
非常に簡単です。

取り外したエアフィルター
取り外したエアフィルター

エアフィルターの清掃/交換について

エアフィルター

清掃は埃はブラシでふき取る、もしくは掃除機で吸い取ります。
エアブローなどで埃を飛ばしてもOKです。
ただし、プロジェクターの近くで清掃し、折角清掃しているのにその塵や埃が入っては本末転倒です。
プロジェクターから離れて清掃しましょう。(天吊りの場合はさすがに大丈夫と思いますが)

エアフィルターは水洗いできるタイプもあります。
水洗い可能かどうかは、取扱説明書でご確認ください。水洗いNGのフィルターもあります。
汚れがひどい場合は交換するようにしてください。
定期的な交換も必要です。

エアフィルターの交換方法

エアフィルターの交換は、取り外したフィルターを新しいフィルターに交換して、外した手順と逆の手順で組み付ければOKです。
多くの製品は簡単に交換ができます。
先の例のEH320USTの場合は、取り外した手順と逆に、フィルターをセットするだけです。

下の写真のように、ここまで汚れたフィルターは目詰まりを起こし、清掃ではきれいになりませんので、交換が必要です。

汚れたフィルター
汚れたフィルターは清掃ではきれいにならないため交換

まとめ

プロジェクターメンテナンスで大切なエアフィルターのメンテナンスについてご紹介しました。
フィルターが装着されているプロジェクターの場合、ランプ寿命に関わってくる大切なメンテナンスです。
インジケーターやアラートが表示されたら、清掃や交換などメンテナンスを実施しましょう。

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