【AVシステム導入例 機器系統図】ミーティングやプレゼンで!20~30人程度の中規模会議室の映像・音響システム導入事例

会議室

AVシステムの導入例が知りたい!中規模会議室編

大型映像を活用したAVシステムは様々な場所で利用されています。

カンファレンスホールや講堂といった大型施設や会社の会議室、公共施設、学校等々、普段の暮らしの中でもいっぱいあります。

会社の会議室を例にしても、100名以上の大型会議室から役員室、小会議室まで様々な部屋が思いつきます。
用途に応じて最適なAVシステムが存在しますが、これが分かりにくい。
どういうAV機器を選べばいいのか・・・。
映像関連の仕事をしていれば別ですが・・・。

そこで、これまで数々のAV(映像、音響システム)案件の納入を行ってきた実績とノウハウをホームシアターマガジンでご紹介していきます!

今回のテーマは「20~30人程度の中規模会議室のAVシステム」。

ということで、会社の中規模会議室をピックアップして、スクリーン&プロジェクターを活用したAVシステムの活用例をご紹介したいと思います。
主な用途はミーティングの資料共有やプレゼンを想定した使用です。

いざ、映像システムを導入しようとした場合、最適な情報って中々ありません。
AVディーラーさんに相談するにしても、基本的な知識があった方が話はスムーズですよね!

なるべく分かりやすく、シンプルに解説しますので、会社の会議室にスクリーンや映像システムを導入予定、検討中の方は是非、本記事を参考にしてみてください。

導入パターン紹介

会議室

会社の会議室にAVシステムを導入するといっても、様々なパターンがあります。
窓の位置や調光設備など、お部屋の環境も異なりますので、一概に「これ」といった答えを出すことは難しいですが、ベーシックなパターンとして、30人程度が収容できる会議室/ミーティングルームを例に紹介します。

ご要望の内容とは

まず、AVシステムを導入する理由、目的があります。
その目的により要件も変わってきます。
よって、今回の導入例は下記の要件とします。

・大画面で会議の参加者全員で情報を閲覧したい。
→部屋にマッチする最適なスクリーンを選定。

・スピーカーなどの音響機器までは不要(音声はプロジェクターからでOK)。
→プロジェクターからの音声出力機能は必須。

・PCの映像、Blu-rayの映像を大画面に出力したい。
→複数のソースを切り分ける必要がある。

大枠として上記の要件としましょう。
よくある中規模会議室のパターンです。

このような場合、どのようなAVシステムが考えられますでしょうか。
それでは導入例を見てみましょう。

機器の選定

会議室の大きさからスクリーンは100インチの電動で、スクリーンの昇降動作は壁スイッチで操作するタイプを選定。
様々なアスペクト比の映像ソース出力が想定されます。
そこでスクリーンは黒マスクの無いアスペクトフリーとします。
映像面が全面真っ白なスクリーンです。
(参考記事)
どっちを選ぶ?黒マスクありとマスク無しスクリーンの違いとは?それぞれのメリット/デメリットを比較

部屋の大きさからスクリーンのサイズを選ぶ方法は「会議室やホール等、部屋の広さから最適なプロジェクタースクリーンサイズを決める方法」をご覧ください。

プロジェクターは天井から吊下げる天吊りハンガーを使用して取り付けます。
ハンガーとはプロエジェクターを天井から吊下げるための金具のことです。

会議室の部屋の規模からスピーカーを導入せずに音声出力に対応するため、スピーカー内蔵のプロジェクターを選定します。
アンプ、スピーカーを導入する方が音声の品質は向上し、導入するケースも多いですが、部屋の広さや用途から必ずしも必要と言うわけではなく、今回の例では予算を抑える意味でも音声出力はプロジェクターとします。(今回は無しのパターンということで)

複数のPCやBlu-ray機器からの映像を切り分けるためにマルチスイッチャーを取り入れ、プロジェクターに映像・音声ソースを送出します。
機器収納用のAVラックを1台用意しマルチスイッチャーとBlu-rayプレーヤー等の機器を格納しましょう。

マルチスイッチャーからプロジェクターまでの距離が離れているため、HDMI送信機と受信機を設置し、LANケーブルで接続します。

それでは系統図を見てみましょう。

機器系統図

上記のAVシステム機器の系統図を表すと以下のようになります。

AVシステム系統図

青色の点線が映像ソースで、赤色の点線が音声ソースです。

AVラックには外部入力パネルを設置し、複数のパソコンをHDMIで接続できるようにします。
入力パネルにはAUXも用意。

マルチスイッチャーからプロジェクターまでの映像/音声ソースは、HDMI送信機/受信機を取り入れて対応します。
※HDMI受信機の機能を備えたプロジェクターもあります。

映像ソース(PCやBlu-ray)の切り分けはマルチスイッチャーで簡単に行うことができますので、会議室にノートパソコンを持ち込み、AVラックの入力パネルに接続することで、大画面を活用した会議を簡単に始めることができます。

まとめ

今回は20~30人程度の人が収容可能な中規模会議室で100インチのスクリーンとプロジェクターを活用したAVシステムの導入例をご紹介しました。
もちろん、スクリーン&プロジェクターの以外に、大型ディスプレイを用いることも可能ですし、スピーカーを導入するケースも多いです。(また別の機会にご紹介します。)

部屋の構造やレイアウトにより機器の設置要件は異なることはご承知願います。
AVシステムの機器選定、システム検討の参考にしてください。