スクリーンメーカーのゲーム好きがゲーミングプロジェクターでプレイした感想とは!?その実力とは?ゲームにマッチするのか検証

ゲーミングプロジェクターでプレイ

大画面でゲームを楽しみたい!

より大きな画面でゲームを楽しむことで没入感も深まり、プロジェクターでゲームを楽しむ方も増えています。
大画面ならではの迫力はゲームを何倍も楽しくなるものです。
楽しみ方も様々で、アクション系のゲームから、パーティゲーム、スポーツなどあらゆるジャンルのゲームが楽しめます。

ロールプレイングゲームやパーティーゲーム等をプレイする場合は映像美や解像度、コントラストといった映像のきれいさがポイントとなります。

一方、アクションゲームなど瞬発的な反応が求められるゲームでは、対応リフレッシュレートや入力遅延が気になるところです。
そういった種類のゲームはモニタでプレイするのが主流でしょう。

しかし、昨今、ゲームを本格的に楽しむためのプロジェクターが各社から発売されています
ゲームモードを搭載し、ゲームに特化したゲーミングプロジェクターがBenQOptomaなどからリリースされています。
入力遅延が他のプロジェクターと比較して極端に短く、ゲームを楽しむための設計となっています。
もちろん、ゲーム以外にも映画やスポーツなども楽しめます。

以前の記事でゲーミングプロジェクターの選び方をご紹介していますのでご参考にどうぞ。
(参考記事)失敗しないために、これは押さえておきたい!大画面でゲームを楽しむゲーミングプロジェクターの選び方

各社から発売されているゲーミングプロジェクターは、スペックが開示されています。
(機種によっては非公表もあります。)

メーカーが公表している数値ですので、それは正しいものです。(個体差はあるにせよ・・・)
しかし、ms(ミリ秒 1/1000秒)の世界ではスペックで言われても中々ピンときません。

そこで、筆者の勤める会社のスタッフで、自他ともに認める大のゲーム好きスタッフがゲーミングプロジェクターを使用しし、ゲームをプレイしました。
ゲーミングモード搭載のプロジェクターと一般のプロジェクターの操作感を比較。
どのような違いがあるのでしょうか、生の声をお伝えします。

入力遅延とは

ゲーミングプロジェクタ―の体感レポの前に、冒頭に触れた入力遅延について簡単に説明しておきましょう。

ゲームをプレイすると、ゲームのコントローラーやキーボード、マウスからの入力信号が画面上に表示されるまでは、「コントローラー/キーボード/マウス」→「PCまたはゲーム機」→「モニター/プロジェクター」の順番で情報が伝達されますが、処理に一番時間がかかるのは最後の表示機(モニター/プロジェクター)です。
その一連の流れで、コントローラー等からの入力信号を映像として表示機に伝わるまでの時間を言います。
単位はms(ミリ秒、1秒の1000分の1)で表します。
プロジェクターがゲーム機から送られてくる入力ソースを受信して、それを投影するまでの時間がどれくらい遅れるかというものです。

アクションゲームなど動きが激しいシビアなゲームでは入力ソースから映像が映されるまでの時間は非常に重要な要素で、一つの動作でゲームの勝敗が決まるケースもあり、入力遅延が短い程、優位となります。

一般的には下記のような入力遅延が目安となっています。

入力遅延の目安

0~10msはエクセレントな早さです。

ゲーミングプロジェクターではこの入力遅延がポイントとなります。

それでは体感レポをどうぞ。

ゲーミングプロジェクターの実力とは

プロジェクタ―比較

筆者の勤める会社(オーエスグループ)はスクリーンを作り続けて70年、映像のプロが集まる製造メーカーです。
世界的なプロジェクターブランドのOptomaの日本国内総代理店も担い、プロジェクターについても様々なノウハウを有しています。

そのような会社ですので、映像フリークが沢山います。
もちろんゲーム好きも!

今回登場するのは、当社が誇る無類のゲーム好きとして自他ともに認めるスタッフA。
三度の飯よりゲーム好き、毎日ゲームをしても飽きることがなく、ゲームをこよなく愛するユーザーです。(チープな表現で・・・とにかくゲーム好きです。)

ゲーミングプロジェクターを試した生の感想をありのままにお伝えします。
一切の脚色はしません!

使用機材とゲーム

プロジェクターで投写

今回試したゲームはPlayStation4の人気ソフト、STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION
スタッフAが最も得意とするゲームのひとつです。
ストリートファイターって長く人気のゲームですよね~と思いつつ、そのビジュアルの進化に驚きながら見ていました。

プロジェクターはゲームモードを搭載したOptomaのゲーミングプロジェクターGT1080HDRを使用。

ゲームをプレイした結果

プレイ中
指の操作を見ているとすごいの一言・・・

ゲームを試した場所は社内のプロジェクタールーム。
あらゆるプロジェクターが保管されており、様々な映像コンテンツを試すことができる幸せな環境です。

一般のプロジェクター(非ゲーミングプロジェクター)でプレイ

まずはゲームモードを搭載していないプロジェクターでプレイ開始。
ボタンでキックやパンチを繰り出しており、普通にゲームを楽しんでいるスタッフAの光景です。

プレイ中のスタッフAに聞いてみると・・・

体感的に・・・変わらない・・・ですね~、あんまり変わらない。

何が変わらないのか分かりませんが、大したことが無いと言うことようです。
口ぶりからして、もうちょっとキビキビ反応してほしいようにも感じられる不満そうな反応です。
周りで見ていても大きな違いは感じられないように思います。

ゲーミングプロジェクターでゲームモードをOFFでプレイ

続いて、ゲーミングプロジェクター(GT1080HDR)を使用し、ゲームモードをOFFのままでプレイしてみた。

何か変化があったのか!?
スタッフAに聞いてみると・・・
変わらない・・・ですね~、さっきとあんまり変わらない。

ゲームモードがOFFの状態でプレイをすると、最初にプレイした一般的なプロジェクターと大差ないようである。

ゲーミングプロジェクターでゲームモードをONにしてプレイ

ゲーミングプロジェクターでプレイ

ついに真打登場です。
ゲーミングプロジェクターのゲームモードをONにしてプレイします。

はたしてゲームモードをONにすることで、劇的に変わるもんだろうか。

プレイを始めた瞬間、スタッフAの口から以下の言葉が発せられました。

違う!こっちの方が本当に一瞬ですが、違う。

一瞬の動きだけど、プレイしていて全然違うのがわかる。」

ここで(パンチを)出したいのに出ないっていうのが一番イラッっとするので・・・

あ~、これは絶対にゲームモードを使った方がいい

とのことです。
これがゲーミングプロジェクターでプレイしながら発した生の声です。

シビアな動作が求められるゲームですので、周りで見ていても正直その違いは分かり難いですが、ゲームを本格的にプレイする人にとって、プレイした実感は大きく違うようです。(筆者には良く分からない感じでした・・・)

さらに分配器を用いて同じゲームを2つの画面で比較したところ、確かにゲーミングプロジェクターの方がアクションが早いのが見て取れます。
比べたら一瞬の違いですが分かるように感じます。

ゲームを終えたスタッフAは「ゲームを楽しむなら絶対にゲーミングプロジェクターの方が良いです。」と締めくくっていました。

筆者はゲームには詳しくありませんが、ゲームを本格的に楽しむ人にとって、プロジェクタ―でゲームをプレイするなら、ゲームモード搭載のゲーミングプロジェクターは必須のようです。
大画面でゲームをプレスる人はゲーミングプロジェクターをお選びください。

今回使用したゲーミングプロジェクター

最後に、今回のレポで使用したゲーミングプロジェクターをご紹介しましょう。

各社からゲーミングプロジェクターが発売されています。
ゲームに特化したプロジェクターを選ぶ際に注意頂きたい点があります。
それは、ゲームにオススメのプロジェクターと題してWEBページ紹介されているマシンには、ゲームモードを搭載していない機種もたくさん見受けられます。(本当にゲームにオススメなのかどうか疑問・・・)

ゲームを本当に楽しみたい人におすすめのプロジェクターの選び方を紹介していますので、参考にしてください。
(参考記事)失敗しないために、これは押さえておきたい!大画面でゲームを楽しむゲーミングプロジェクターの選び方

それと、ゲーミングプロジェクターのゲームモードをONにすることで、他の機能の制限がかかる場合があります。
例えば、映像設定が変更出来ないなどありますので、制限機能については各製品の取扱説明書でご確認ください。

さて、今回のレポで使用したプロジェクターはOptoma GT1080HDRです。
スタッフAも体感的に違いを大きく感じたプロジェクターです。

Optoma GT1080HDR

ゲームユースにも適した解像度(フルHD)で、明るさ3800ルーメン、高いコントラスト比を誇り、まさにゲームを楽しむのにふさわしいスペックを有しています。

もちろんゲームモードを搭載し最大入力遅延8.4msを実現してます。
入力遅延は1~16msでは、ほとんどラグが感じられないと言われます。
8.4msはゲームを楽しむ上でも十分なスペックです。(解像度やリフレッシュレートにより入力遅延は異なります。)

短焦点タイプのため、100インチの大画面を映し出す投写距離(スクリーン面~プロジェクターまでの距離)は約1mです。
1mの距離ならば、プロジェクターの後ろからプレイできます。
100インチの大きな画面を1m以内で見ることもないと思いますので、人の影がプロジェクターの映像に映りこむことは無いでしょう。(短焦点は大きなポイントです)

プロジェクターとプレーヤーの位置関係

3800ルーメンの明るさであれば、真っ暗にする必要はありません。
うす暗いお部屋でも楽しめる明るさです。(環境によりますが、ここもポイントです)
数百ルーメン程度ではうす暗い部屋では厳しいです。

気になる人はホームシアターマガジンストアでチェックしてください。
>>GT1080HDRのページへ

まとめ

今回は自他ともに認めるゲーム好きが、ゲーミングプロジェクタ―を使用し、大画面でプレイした生の声をお伝えしました。
ゲームモード搭載のプロジェクターとそうでないプロジェクターを比較すると、プレーヤーからするとその違いは歴然のようです。
お家で余暇を楽しむスタイルも定着してきました。
ゲーミングプロジェクターでゲームを楽しむ休日を過ごしてみてはどうでしょうか。
その際はゲーミングプロジェクターがオススメですよ。